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Rabbit Punching Girl

( アスファルトに咲く花というよりド根性大根 } _(:3 」∠)_

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 吸血鬼ver.小さな恋のメロディと名高い『ぼくのエリ』を観ました。
 中二病や邪気眼の発症時にありがちなオカルト&猟奇趣味を持つ12歳の少年オスカーと自称12歳の小さな吸血鬼エリの映画。日本だと漫画やラノベで結構見かけるようなありがちな吸血鬼ネタをここまで綺麗で残酷で哀しく映像化出来たのは素晴らしいと思います。おまけに吸血鬼のルール(日光に当たれない、招かれないと人の家に入れない、等)をしっかり踏襲しているところが珍しい。
 吸血鬼SUGEEE!!ではなくて、吸血鬼がいかに弱くて、様々な制約に縛られて、人間に依存せざるを得ない存在なのか、少女の姿をした吸血鬼エリでさらっと描写したところは凄いと思いました。ここで吸血鬼が大人の男性だったらこの悲哀は出せまい。
 また、エリの守護者かつ従者の中年男性には本当にウワー!!となりました。本当にウワー!!としか言えない。おそらく、子供の頃にオスカーと同じようにエリに出会って恋をして、エリを守ってあげるために全てを捨てて共に来たんだろうなぁ…。
<全力ネタバレ>
 なんとエリは去勢された男の子(男の娘?)だった!!
 映画のタイトル『ぼくのエリ 200歳の少女』の副題がまさかのミスリード。私は日本の映画供給会社に物申したい気持ちでいっぱいです。
 ググらなければ出てこないネタバレですし、エリの台詞に「?」と思うシーンはありますが、普通に女の子として観られると思います。正直そんなに知りたくなかったネタバレです。エリが何故去勢されて吸血鬼になってしまったのかの想像を膨らませるために必要なのかな…。いったい誰得…。
 あと、悲しい別れか、どちらかの死という結末になるんだろうなと思っていたら、予想外の従者&逃避行ENDに色々と滾りました。子供二人だけでどうするの? オスカーは死んじゃった中年男性の後釜で同じ末路を辿っちゃうんじゃないの? などの野暮な心配を挙げたら切りがありませんが、そのご都合主義が斬新でよかったと思います。
 エリに噛まれて吸血鬼になった後に自死したおばさんと、エリとオスカーの違いは、大人と子供の「他人を犠牲にして生きる」ことに対する執着心かなあ。生きる意志は時に美しく、時に醜悪で、そのバランスがエリという泥臭くて生々しくて、だけど綺麗な吸血鬼の魅力だと思いました。この子たちのその後を考えると頭を抱えて転がりたくなります。幸せなのに刹那的で破滅的で死の匂いしかしない……。
<ネタバレ終了>
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