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Rabbit Punching Girl

( アスファルトに咲く花というよりド根性大根 } _(:3 」∠)_

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 漫画版『三国恋戦記』二巻を買いました。
 ゲームの花ちゃんはわりと恬淡としていましたが、漫画版の花ちゃんの感情のブレは見る者に心地良い揺さぶりをかけてくるので、過去に遭った裏切りやトラウマで心の一部分が凍りついてかじかんでいる系キャラにはたまらないだろうなと思いました。少女漫画や乙女ゲー界における新種の心臓マッサージ。
 好意と好感から懐柔してこようとする孟徳さんに対して「私は戦わなくていい。何もしなくていい。じゃあ、何のために私はここにいるんですか!!」と言い放つときの花ちゃんの見せ方がとっても好きです。
 この台詞はトリップものを取り扱う創作全体に共通する現代っ子主人公の嘆きであり苦しみであり、異なる集団に放り込まれたときに自分の存在価値や存在理由を証明しようとする叫びなんだろうなと思いました。要は花ちゃん可愛い。女の子とはかくあるべきかな。

 あと、二巻になると花ちゃんのほとんどタメのない、助走なしにするっと出てくる頭の良さにビックリします。
 孟徳さんに初めて対面したときの開口一番の「あの…私は捕まったんでしょうか? それとも助けていただいたんでしょうか…?」という訊き方がすでに頭が良い。客観的に自分の状況を理解出来ているのに、変な気構えがあったり感情的になることなく、だけど感情豊かに結構どきりとする問いかけをしますよね。
 更に、冗談(?)で孟徳さんから賄賂を要求されたとき、賄賂と聞いて嫌悪感を露わにするでも糾弾するでもなく、さらっと「(賄賂かぁ…)」と受け止めてしまう素直でニュートラルな思考が凄いと思います。ちょっとHUNTER×HUNTERのゴンっぽい。
 自分が過去にやってしまった行動(孟徳に本を渡す)を「後は野となれ山となれ」でポーンと思考を投げず、自分の献身で命を贖えたと独り善がりに満足するでなく、終わった後も真実を見極めようと考えることをやめないところも花ちゃんの持ち味だと思います。さすが性格診断の軍師タイプは伊達じゃない。

 いったい漫画では誰エンドになるのでしょうか。
 乱立する孟徳さんのフラグが凄まじいことになっていますが、玄徳さんとの別れ方は盛り返す兆しがあるし、かといって赤壁の後に玄徳軍に帰るわけにはいかないだろうし……。羽扇エンドがいちばん安全牌なんだろうけど……。ゲーム中のイベントと漫画のオリジナル展開で、ゲームをやった人にも楽しく読ませてくれるので、続きが楽しみです。
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